8月2日の書庫

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上遠野浩平『化け猫とめまいのスキャット』感想

上遠野浩平さんの『化け猫とめまいのスキャット』を読みました。

化け猫とめまいのスキャット―ブギーポップ・ダークリー (電撃文庫)

 ライトノベルと呼ばれるカテゴリーのお話はあまり読んだことがなく、『キノの旅』や「戦う司書シリーズ」ぐらいでしょうか。架空の物語は好きで、超能力とかこの世あらざる存在とかそういうものも好きだけれど、ラノベはあまり読みません。何故かというと「読みごたえの足りなさ」なのですよね。まあそれはともかく。

 

ブギーポップ」シリーズは初めてなわけで、この『化け猫とめまいのスキャット』はシリーズ第1作ではないのですが、それでも読めました。結局ブギーポップって何なんだ?わからねええということで、読んだ後にWikipediaで調べましたが(笑)

 

異能力バトル。抽象的な台詞。

面白かったです。今回は「フォルテッシモ」という人物が強そうで、事実強く、ばっさばっさ空間を断裂?させていたのですが、そういう能力持ってみたいーーー。持ってもどう使えばいいかわからないけれど。超能力というのはスプーン曲げとかテレパシーとかはさておき、今のところ私が生きる世界で存在を認識されてなさそうな能力については、どう使えばいいかわからないですよね。それこそ「敵」の存在がなければ能力の活かしようがない。

 

これは私の感覚をそのまま言葉にしてしまったけれど、もう少し「肉」が欲しい。リアリティがないのがライトノベルなのか。ゲームやアニメだと突拍子もない話も疑うことなく楽しめるし感動できるのに、文字ベースにしてしまうと全く心が動かされないのは何故なのか、宿題とさせてください(笑)

 

何はともあれ、久々のラノベも良かったです。

私ならどんな能力が欲しいかしら。ありきたりだけれど瞬間移動だな。