8月2日の書庫

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江國香織『冷静と情熱のあいだ Rosso』感想

 江國香織冷静と情熱のあいだ Rosso』を読みました。

 

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

 

 

 何故、マーヴじゃないのよおおおおおおお!!!とか、アオイは良い暮らししているなぁ…とか、そういう感想もあるにはあるのだけど、この本の一番好きなところは「静寂」なのであった。タイトルそのまんま。冷静と情熱のあいだで揺れ動く人間の心情を見事にえがいている作品だと思うけれど、生活に対するアオイのまなざしが私は好きなのだと思う。こんな風に静かに生きたい、と思ってしまう。アオイのような暮らしぶりをしたいというよりは(土台無理な話なので)、静寂だけ、欲しい。