最近読んだ本(2019年11月と12月)まとめ
実際に読んだ冊数とこのブログで感想を書いた本数は乖離があるのだけれど、しばらく書いていないのでさらにその差が開くばかり。いい機会なので最近読んだ本をまとめて一言二言感想を書きたいと思う。
吉岡乾『現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき。』
とても面白かった。筆者の皮肉がカレーのスパイスのようにピリリと効いていて謎の中毒性が生まれている。また「フィールド言語学とは何か」ということについてとてもわかりやすく書かれていると思う。おすすめ。
若林正恭『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』
これも面白かった。けどあまり文章が頭に入ってこなかったので二三度読みたいと思う本。オチがついている。
阿部智里『弥栄の烏』
続きが知りたくてどんどん読み進めてしまった。この八咫烏シリーズはストーリーを先に進めたいあまり超高速で読みがちだったので、これもまた時間がある時に気が向いたら読み返したいと思っているところ。『玉依姫』と対になっている話なのでそちらも読んだ方が楽しめると思う。八咫烏視点で見ることと、人間の志保視点で見ることでは若干見え方が異なるのが面白い。
綿矢りさ『かわいそうだね?』
超痛快エンターテインメント。痛快なのかな、でも収録されている中編どちらも面白かった。綿矢さんの話は、素材としては突飛なものでもないと思うのだけど、そこに人々が感じていながら言語化できていないものを本当に上手に生々しく書かれるからすごいなぁと思う。
恩田陸『歩道橋シネマ』
また後日ゆっくり読みます。
江國香織『真昼なのに昏い部屋』
私は好きかなと思う。ひゃーと叫びながら読み進める。やっぱり日常の描写が好きなのと、丁寧な生活していますよね江國作品の登場人物は。
能町みね子『お家賃ですけど』
能町さんのエッセイ。これもまた面白い。不思議じゃないけど温度が絶妙でそれはなかなかできることではないからやっぱり不思議なエッセイだと思います。
その他再読本も読みながら最近は生きております。本の感想もしっかりと書きたいところ。2020年のささやかな目標です。思えば2017年の8月から始めたブログなのだった。あっという間なのかあっという間ではないのかよくわからない。今年は140冊とちょっと読めたようです(一応きちんと読んだ本は管理している)。