多崎礼『〈本の姫〉は謳う 1』感想
多崎礼さんの『〈本の姫〉は謳う 1』を読みました。
いや~~~~~面白かった!!!多崎さんの話はこれで3冊目ですが、一番楽しんで読めたのではないか。しかも4巻まであるということなので、マジですか、ここからさらに話が展開するのですか。確かにまだわかっていないことが山積していますから、その解明は次巻以降のお楽しみ、ということです。
面白かったなと思うのは、架空の世界を飛び回る冒険活劇であるところでしょうか。異なる文化、異なる世界の仕組み、飽きさせない場面切り替え。それが見事に私の中でカチッとハマったような感覚があります。物語のテンポって作品によってだいぶ違うと思うのですが、〈本の姫〉シリーズは、今まで読んできたファンタジーの中でもかなりテンポがはやいような。それでいて、初見では「ぬ???」と戸惑うファンタジー特有の語句や設定の説明も比較的すんなりと入ってくるのだから、やっぱり多崎さんはすごい人だなぁという結論に落ち着きました。
同時進行で進められる2つの物語。今のところ、この2つが交わる箇所がはっきりとは明示されていません。これらがどこでどう交わるのか予想しながら、2巻以降も読んでいきたいと思います。