8月2日の書庫

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あなたの大事なものはなんですか/横山光昭『貯められる人は、超シンプル』

 横山光昭さんの『貯められる人は、超シンプル』をささっと読みました。

 

貯められる人は、超シンプル

貯められる人は、超シンプル

  • 作者:横山 光昭
  • 発売日: 2016/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 お金を貯めるにはこういうことをすればいいですよ(例えば家計簿をつける、とか)という方法を求める人にとっては物足りないかもしれませんが、大切なことが書かれていると思います。すなわち、自分にとって大切なものとは何か?ということです。

 貯められない人というのは、ここがブレていたりそもそも言語化できていないことが多いようです。自分が何にどれだけ使い、結果的にどうなったのか。それを観察し記録することの重要性をこの本では説いています。写真なりメモなりつけることで、時間をあけて客観的に自分の状態を見ることができる。そして改めてお金とモノについて見つめ直す。そういう本です。

 正直読みながら「何を当たり前な」と感じることも多くて、知らず知らずに自分で実践できていたようです。なので確認や答え合わせの感覚で私は読みました。

 お金を貯めることは一足飛びにはできないことだと思います。貯金が突然ぼーーーーんと増えるわけではなくて、あくまでコツコツと無理のない範囲で続けていくしか増えていかない。なので、中長期的に続けられること=自分にとって無理が無いこと=ごく自然なこと、であることが求められます。そういう体質にしていかないといけないということです。

 自分にとって何が大事かということを考えたとき、私は

  • 一人でゆっくりと考える時間が持てる
  • 自分がお金を使いたいと思った時に後ろめたく思わない程度の貯金がある
  • 良いものを長く使う
  • 1アイテム1品
  • 捨てやすい

という考え方がありました。

 私は物を捨てるのが好きではなくて、かつ、一つのものを長く大事に使いたいという考えがありました。「捨てる」ことに罪悪感を感じてしまうので、そもそも捨てないようにするために、モノを過剰に増やさない方向に自然にシフトしました。1アイテム1品というのは実践できているかは別として、1つしか使えないので色々な種類は必要ないだろうという考え方から。

 こんな風に箇条書きでもいいから考えてみるといいのではないか、と思います。

 にしても、自分や家族のお金の使い方は慣れているから別として、赤の他人がどんな風にお金を使うかってのはとても興味深いことだと思います。