8月2日の書庫

本の感想を書くブログです。

ジュンパ・ラヒリ『わたしのいるところ』感想

 ジュンパ・ラヒリさんの『わたしのいるところ』を読みました。

わたしのいるところ (新潮クレスト・ブックス)

 

 良かった…。多和田葉子『百年の散歩』からこちらへ(この本を読んだ人の感想から飛んできました)。46編の短編で構成されている小説です。

 この本を読むとぐっと自然な私のリズムに戻る。それが私はとても好きでした。なんていうのでしょう、社会で生きていると多少なりとも他人と関わらなければならないし、そこから影響を受けていつの間にかめちゃめちゃ歩くスピードが乱れがちなのですが、この本はすごく穏やかで濃い。疲れた夜に一人椅子に座ってこの本を読む時間が本当に楽しかったです。

 毎月本を数冊買うのが習慣になりつつあって、この本はちゃんと買った本ですので、これから好きな時にいくらでも読み返すことができそうです。またこの本をきっかけにジュンパ・ラヒリという作家にも興味が出てきたので、さっそく別の本を読みたいと思っています。