2023-10-03 稲田俊輔『おいしいものでできている』感想 あ行の作家 稲田俊輔『おいしいものでできている』を読みました。 真っ青な表紙。食べものに関するエッセイなのに、一般的に食欲を減退すると言われている色を使うのが、まずは面白いなと思った。そして内容も面白かった。極端に何かを好きな人の過剰な語りを摂取することで得られる成分、みたいなものがあるはずだ。筆者は高校生時代にホワイトアスパラガスを小遣いで買っていたらしいのだが、これだけで面白いのがいい。そんなテイストのエッセイが何本も収録されていた。エリックサウスのカレーはいつか食べる。