8月2日の書庫

本の感想を書くブログです。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

島本理生『君が降る日』感想

島本理生さんの『君が降る日』を読みました。 読後の余韻がすごい話でした。最後の短編『野ばら』がものすごく刺さったからかもしれないけれど、他に収録されている二編もとても良かった。 詳しく書くとネタバレになってしまうけれど、とある主人公のそばに…

彩瀬まる『朝が来るまでそばにいる』感想

彩瀬まるさんの『朝が来るまでそばにいる』を読みました。 不覚にも、最後の「かいぶつの名前」を読みながら泣いてしまった。 どの話もそこはかとなく「死」が漂っていて、そうだな、ちょっと不思議。彩瀬さんこんな小説も書くのか。今まで読んできた感じを…

江國香織『抱擁、あるいはライスには塩を』感想

江國香織さんの『抱擁、あるいはライスには塩を』を読みました。 抱擁、あるいはライスには塩を 上 (集英社文庫) 作者: 江國香織 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/01/17 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (8件) を見る 抱擁、あるいはライスには塩…

恩田陸『EPITAPH東京』感想

恩田陸さんの『EPITAPH東京』を読みました。 EPITAPH東京 (朝日文庫) 作者: 恩田陸 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2018/04/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 「あーなんか読んだことがある気がする」「でもあんまり覚えてない…

知念実希人『崩れる脳を抱きしめて』感想

知念実希人『崩れる脳を抱きしめて』を読みました。 崩れる脳を抱きしめて 作者: 知念実希人 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2017/09/15 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (6件) を見る 最近メディア化される作品が多いなぁと…

米澤穂信『Iの悲劇』感想

米澤穂信さんの『Iの悲劇』を読みました。 Iの悲劇 作者: 米澤穂信 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2019/09/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 以降ネタバレ有りなので注意お願いします。 割り切れない! これは読む人それぞれで感じ方が…

小川洋子『不時着する流星たち』感想

小川洋子さんの『不時着する流星たち』を読みました。 不時着する流星たち (角川文庫) 作者: 小川洋子 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/06/14 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る どことなく不穏。ぎこちなく、色んな人の「ズレ」がそこにあ…

恩田陸『祝祭と予感』感想

恩田陸さんの『祝祭と予感』を読みました。 祝祭と予感 作者: 恩田陸 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2019/10/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る どこかで情報をゲットしてその場で「買う~~~~~~~~」と決めていた本。買いました。思…