2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧
平出隆『私のティーアガルテン行』を読みました。 ティーアガルテンというのはドイツ語で「(小型の)動物園」らしい。とはいえ、動物園のことに関する本ではなく、本文中の言葉を借りるなら「わが迷宮のいくつもの入口の部分について」の本である。 エッセ…
アガサ・クリスティ―『蒼ざめた馬』を読みました。 はい、騙されました。クリスティのミステリで犯人を当てられた試しがないのだけれど…それは読者としては優良なのでしょうが、当てたくなくて当てられないわけではないから悔しいです。 人を呪術で殺すこと…
辻村深月の『傲慢と善良』を読みました。 かねてから読みたかったということを忘れていたけれど、体が覚えていたのか、本棚から引っこ抜いて借りた本です。借りてから「あ、そういえばこの本読みたかったんだっけ」ということを思い出しました。辻村深月は良…
坂口安吾『明治開花 安吾捕物帖』を読みました。 なぜこの本を本棚から引き抜いて読もうと思ったのか、まったくもって思考回路が不明なのですが、とにかく読みました。一体何を思ったのか。坂口安吾、読んだことのある作家でもないしなあ。 とはいえ、面白か…
アガサ・クリスティの『死の猟犬』を読みました。 短編集。率直な感想を書けば「クリスティ、こんな話も書けるのか」と思いました。じわじわと少しずつ圧迫感を強めてくるのは『そして誰もいなくなった』でおなじみ、かの作品が好きな人は好きになれる話も多…