8月2日の書庫

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坂本龍一『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』感想

 坂本龍一『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』を読みました。

ぼくはあと何回、満月を見るだろう

 書き手の坂本龍一という人の気配が濃かった。そして、坂本龍一は、もうこの世にはいない。

 死に対する考察よりも、自分の生についてひたむきなテキストだったと思う。それは同じことを言っているようで、多分心持が大きく違うだろう。いかにして生きるか、死ぬ間際まで氏にはやること、やりたいことがあった。