8月2日の書庫

本の感想を書くブログです。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

陳浩基『ディオゲネス変奏曲』感想

陳浩基『ディオゲネス変奏曲』を読みました。 まず言っていいか(もしかしたら他のところで言っているかもしれんが)。 早川書房の細長いタイプの本が私は好きだ!!! 本当に好きだよ~~~このサイズ感が憎すぎる。奥付のところの記載によれば この本の型…

長谷部千彩『私が好きなあなたの匂い』感想

長谷部千彩『私が好きなあなたの匂い』を読みました。 長谷部さんの『メモランダム』の雰囲気が好きで、手に取った二冊目の本です。雑誌に連載されていた短い物語がたくさん集まった本です。そういう性質上、細かく何日もかけて読むのがいいのではないかと思…

C・S・ルイス『魔術師のおい ナルニア国物語 1』感想

C・S・ルイスの『魔術師のおい ナルニア国物語 1』を読みました。 ナルニア国物語は『ライオンと魔女』で挫折している人間です。名作ファンタジーであるのは聞き及んでいるのに、なんで面白く感じられないのだろう(それは私の欠陥なのだろうか)と思うぐら…

『暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ』感想

『暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ』を読みました。 ああ、なるほど。この手があったか。私にもできるかしら? 試しにやってみようか?(p.14) 書店で見かけて気になっていた本でした。まずタイトルが素晴らしいなと…

最果タヒ『恋人たちはせーので光る』

最果タヒ『恋人たちはせーので光る』を読みました。 詩の読み方がわからない。 詩 ①(文学の一形態として)自然・人情の美しさ、人生の哀歓などを語りかけるように、また社会への憤りを訴えるべく、あるいはまた、幻想の世界を具現するかのように、選び抜か…

クラフト・エヴィング商會『おかしな本棚』

クラフト・エヴィング商會の『おかしな本棚』を読みました。 本を読む。それは個人的なこと。誰かが本を読む。それは怖いこと。 そんな言葉が思い浮かんだ。 WISDOM 知恵授けるTeach1見境いない善悪のBig Bangつまりそれは小さな教室から無限広がる叡智の羅…

アガサ・クリスティー『雲をつかむ死』感想

アガサ・クリスティーの『雲をつかむ死』を読みました。 クリスティーは面白くない作品があまり無いなあ、、、と読んでいて本当に思います。 この『雲をつかむ死』も然りで、ミステリーとして先が気になるという面白さもさることながら、人物描写が見事で。…