長谷部千彩『私が好きなあなたの匂い』を読みました。
長谷部さんの『メモランダム』の雰囲気が好きで、手に取った二冊目の本です。雑誌に連載されていた短い物語がたくさん集まった本です。そういう性質上、細かく何日もかけて読むのがいいのではないかと思います。
匂い。匂いというのは他の感覚と異なる性質なのかどうなのか、記憶との結びつきが強い感覚だと思います。人と匂いの結びつきを私自身はどう考えたらいいか、いまだによくわかっていないところがあります。香水に惹かれる気持ちはありつつ、香水って必要?とか、逆に匂いで覚えられちゃ適わんな、と思ったり。
ただ、たくさんの香水たちが登場する物語を読むのは楽しかったです。香水が欲しくなってしまうぐらいには。
また、『メモランダム』と同じなのですが、装幀が好きです。黒のカバーに本体は薄いピンク色、でしょうか。サイズ感も好きでした。