2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧
テッド・チャン『息吹』を読みました。 SFというのはあまり読まない。敬遠している。ただこの本はSFを知らない私でも有名な本だということを知っていたから手に取ってみた。さてどうだったか。 難しかった。SFというのは、哲学的問いを投げかけてくるジャン…
千早茜さんの『透明な夜の香り』を読みました。 千早さんの本を昨年らへんから読みだしたと思う。毎回取り上げる設定そのものが興味深いのもさるところながら、食べることを大切にしているところに嬉しさを感じる。私は食べることが好きだから。 この小説は…
アントワーヌ・ローラン『赤いモレスキンの女』を読みました。 本屋で平積みになっているこの本の前に立ち、少し悩んでぱらぱらとめくっても決められず最後に信じたのは「モレスキン」という言葉でした。モレスキンを使ったことがある縁で。そしてモレスキン…
朝井リョウさんの『どうしても生きてる』を読みました。 朝井さんの本はこれまでもたくさん読んできて、学生時代に初めて知った作家さんだけれど、ああ、どんどん読後感が変わってきているなと感じます。私が変わった部分もあるだろうし、朝井さんの取り上げ…
アガサ・クリスティーの『第三の女』を読みました。 表紙が孔雀なのは笑いました(笑うところではないかもしれない)。孔雀。 「第三の女」というタイトルはどういう意味なのだろうと読む前は思っていたのですが、なるほどです。しかし意味深いというか、誰…
坂口恭平さんの『cook』を読みました。 料理って実践だよな、と思う。創造的。その通り。料理研究家の土井さんの著作を読んで「なるほど」と思ったのは、人は料理に対して厳しすぎるところがあるということ。もっと軽やかに、作っていいはずだ、料理ってのは…
恩田陸さんの『ネバーランド』を読みました。 昔読んだはずなのだけれど、結末をおぼえられていない。ということで楽しく読むことができました。「ネバーランド」というタイトルもなるほどね、と。 恩田さんは閉じられた世界を描くのも上手い、というよりも…
江國香織さんの『きらきらひかる』を再読しました。 突然ですが「あ~~~~『きらきらひかる』読みて~~~~」となりましたので、今度こそは本屋さんで買ってきました。そういう衝動的な読み方、好きです。 自分が何故「あ~~~(以下略)」となったかは…
岸政彦さんの『図書室』を読みました。 まずご自身で撮られたという表紙の河川敷の写真(川面は少し波立っている)と直筆のタイトルと著者名がいいんだわ…。『図書室』なのに河川敷?と思ったけれど、なるほど、これは確かにこの表紙でなければならなかった…
アリ・スミスの『秋』を読みました。 めっちゃ良かった…。読んでいて楽しかったし沁みました。 EU離脱ブレグジットに揺れるイギリスが舞台です。眠り続ける時間が長くなった101歳の老人とその傍らで本を読む女性エリサベス。彼女の今と過去と老人ダニエルの…
クセニヤ・メルニクの『五月の雪』を読みました。 どうもこんにちは「新潮クレスト・ブックスを読もうキャンペーン」からまた一冊本を読みました。誰か大富豪か私に新潮クレスト・ブックス全冊を本棚付きでプレゼントしてはくれないか。本棚に整然と並べられ…