8月2日の書庫

本の感想を書くブログです。

あ行の作家

恩田陸『灰の劇場』感想

恩田陸さんの『灰の劇場』を読みました。 感想にするのが難しいと感じます。うまく言語化できていないです。二回読んだ今もそれは変わらない。もしかしたら「感想としてまとめない」というのが感想になるのかもしれない。恩田作品だと『中庭の出来事』に近い…

江國香織『号泣する準備はできていた』感想

江國香織さんの『号泣する準備はできていた』を読みました。 1年ぐらい前に実は読んでいたのだけれど、読んだことを忘れたまま読み始め「ああ、なんかこの話知っているぞ」とじわじわと思い出しながら最後まで読み切りました。いいですね。この短編集はあと…

江國香織『真昼なのに昏い部屋』感想

江國香織さんの『真昼なのに昏い部屋』を読みました。 再読なので過去の私はなんて言っていたのかしら?と思って過去記事を見てみたのですが、どうやら感想は書いていなかったよう。残念。読みました。 面白いですねえ。短い話でもあるのであっという間に読…

恩田陸『土曜日は灰色の馬』感想

恩田陸さんの『土曜日は灰色の馬』を読みました。 感想がひとつしかない。 「インプットがすげえ…」 ただそればかり。インプット量がすごい方なのだろうなと思います。またそれぞれのインプットに対する解釈も独自のもので、あの恩田作品はこれら数多の解釈…

アガサ・クリスティー『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』感想

アガサ・クリスティーの『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』を読みました。 ああ、文庫本の表紙がいいですね。めちゃめちゃいいです。 ということで読みました。ポアロもミス・マープルも登場しません。退役軍人のボビイとおてんば伯爵令嬢のフランキ…

大谷崇『生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想』感想

大谷崇『生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想』を読みました。 明確な自殺願望があったわけではなかった。私は一般的に恵まれていると言える状況だった。なのに生きづらいと思っている自分がいた。運動がそこそこできて成績…

恩田陸『黄昏の百合の骨』感想

恩田陸さんの『黄昏の百合の骨』を読みました。 中学校か、恩田陸作品に出会ったのは。以来ずっと著作を読んできた作家さんで、多分最初は『球形の季節』か『六番目の小夜子』、しかし通称「理瀬シリーズ」に名を連ねるこの本も中学生の時に読んでいるはず。…

朝井リョウ『どうしても生きてる』感想

朝井リョウさんの『どうしても生きてる』を読みました。 朝井さんの本はこれまでもたくさん読んできて、学生時代に初めて知った作家さんだけれど、ああ、どんどん読後感が変わってきているなと感じます。私が変わった部分もあるだろうし、朝井さんの取り上げ…

恩田陸『ネバーランド』感想

恩田陸さんの『ネバーランド』を読みました。 昔読んだはずなのだけれど、結末をおぼえられていない。ということで楽しく読むことができました。「ネバーランド」というタイトルもなるほどね、と。 恩田さんは閉じられた世界を描くのも上手い、というよりも…

江國香織『きらきらひかる』感想(再読)

江國香織さんの『きらきらひかる』を再読しました。 突然ですが「あ~~~~『きらきらひかる』読みて~~~~」となりましたので、今度こそは本屋さんで買ってきました。そういう衝動的な読み方、好きです。 自分が何故「あ~~~(以下略)」となったかは…

恩田陸『隅の風景』感想

恩田陸さんの『隅の風景』を読みました。 「まだ読んだことない恩田作品あるってよ」ということで、恩田さんの紀行エッセイを読みました。 こうして読んでいると、恩田さんというのはインプットの量がすさまじい人なんだなぁ…と驚くばかりです。また何度も言…

大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』感想

大前粟生さんの『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を読みました。 ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい 作者:大前粟生 発売日: 2020/05/01 メディア: Kindle版 「ぬいぐるみとしゃべる人」は「 」。 「 」に入る言葉は、「繊細」でもなければ「傷つきやすい…

江國香織『つめたいよるに』感想

江國香織さんの『つめたいよるに』を読みました。 どの話も短く不思議な読後感で面白かった。目次をノートに写して(読書ノートをつけたりつけなかったりしている)書いた目次のところに特に好きな短編ならマルをつけていく。『デューク』『ラプンチェルたち…

江國香織『とるにたらないものもの』感想

江國香織さんの『とるにたらないものもの』を読みました。 んんん~~好き。江國作品を読む2020であるけれど、この本は漏れていてたまたまSNSでその存在を知った。知ってまもなく、とある街を訪ねることがあって、そこのBOOKOFFで110円で売られていて「嘘だ…

恩田陸『きのうの世界』感想

恩田陸さんの『きのうの世界』を読みました。 こちら再読で、てっきりこちらで感想書いていると思っていたら、2017年の読了。このブログを始める前に読んでいたので感想は書かれていなかったですね。最近、自分が読んだ本を記録が残っている限り全部Excelに…

葦原大介『ワールドトリガー 1』感想

葦原大介さんの『ワールドトリガー 1』を読みました。 私、ワートリの民になります! ということで、ワールドトリガーをちまちま読み進めようと思っています(飽きるまで)(早々に飽きるかもしれない)。あとから色々なことを知った私がぐふぐふ笑えるよう…

ミッチ・アルボム『モリー先生との火曜日』感想

ミッチ・アルボム『モリー先生との火曜日』を読みました。 普及版 モリー先生との火曜日 作者:ミッチ・アルボム 発売日: 2004/11/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) 小説を電子書籍で読むことは無いのですが、漫画は読みます。Kindleのおすすめで何故か表…

江國香織『いくつもの週末』感想

江國香織さんの『いくつもの週末』を読みました。 いくつもの週末 (集英社文庫) 作者:江國 香織 発売日: 2001/05/18 メディア: 文庫 読みながら何もわかっていない私はこれを小説だと思っていたのですが、実はエッセイでした。江國さんの結婚生活をめぐるエ…

江國香織『いつか記憶からこぼれおちるとしても』

江國香織さんの『いつか記憶からこぼれおちるとしても』を読みました。 いつか記憶からこぼれおちるとしても (朝日文庫) 作者:江國 香織 発売日: 2005/11/01 メディア: 文庫 ん~~~~。いい。タイトルが秀逸すぎる。江國作品のタイトルが私は好きです。「…

一緒に耳を澄ます同志/江國香織『雨はコーラがのめない』

江國香織さんの『雨はコーラがのめない』を読みました。 雨はコーラがのめない (新潮文庫) 作者:香織, 江國 発売日: 2007/06/28 メディア: 文庫 アメリカンコッカスパニエルの雨と、その雨と一緒に聴く音楽をめぐる文章です。めちゃめちゃいい。痺れる。 埃…

これは悲劇であり呪いなのだろうか/恩田陸『ライオンハート』

恩田陸さんの『ライオンハート』を読みました。 ライオンハート (新潮文庫) 作者:陸, 恩田 発売日: 2004/01/28 メディア: 文庫 久々の未読の恩田陸作品…。こう読んでいると安心する文体…(それが自分にとっては良いか悪いかは別として)。 面白かったなぁ…。…

小野不由美『白銀の墟 玄の月(一)』感想

小野不由美先生の『白銀の墟 玄の月(一)』を再読しました。 今から何年前でしょう、7,8年前になるのでしょうか、十二国記シリーズの存在を知ったのは。そこから少しずつ読み始めて読み返し、リアルタイムで新刊を手に取れるのはなんと初めて!!!嬉しい!…

恩田陸『まひるの月を追いかけて』感想

恩田陸さんの『まひるの月を追いかけて』を読みました。 まひるの月を追いかけて (文春文庫) 作者:恩田 陸 発売日: 2007/05/10 メディア: 文庫 『夜のピクニック』『黒と茶の幻想』『三月は深き紅の淵を』のような旅もの。奈良ときましたか。この小説を読ん…

小野不由美『華胥の幽夢』感想

小野不由美先生の『華胥の幽夢』を読みました。 華胥の幽夢 (かしょのゆめ) 十二国記 7 (新潮文庫) 作者:小野 不由美 発売日: 2013/12/24 メディア: 文庫 読み直しです。やっぱりいいもんだ…。短編集なのにどれも読みごたえ抜群であり、本編の世界への入り口…

江國香織『思いわずらうことなく愉しく生きよ』感想

江國香織さんの『思いわずらうことなく愉しく生きよ』を読みました。 思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫) 作者:江國 香織 発売日: 2007/06/01 メディア: 文庫 あっという間に読んでしまいました。タイトル「思いわずらうことなく愉しく生きよ」…

恩田陸『酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記』感想

恩田陸さんの『『恐怖の報酬』日記』を読みました。 酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記 作者:恩田 陸 発売日: 2005/04/23 メディア: 単行本 恩田さんの紀行エッセイです。 恩田さんといえば私はことあるごとにその小説を「お喋り」と表現するのですが(そうい…

芥川龍之介『蜘蛛の糸・杜子春』感想

芥川龍之介の『蜘蛛の糸・杜子春』を読みました。 蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫) 作者:芥川 龍之介 発売日: 1968/11/19 メディア: 文庫 世の中に流布されている本の感想を読むのは、本の感想を読む楽しさをより増してくれると思う。たくさんの人が読みたくさ…

恩田陸『夏の名残りの薔薇』感想

恩田陸さんの『夏の名残の薔薇』を読みました。 夏の名残りの薔薇 (文春文庫) 作者:恩田 陸 発売日: 2008/03/07 メディア: 文庫 ログによれば5年ぐらい前に読んでいたはずなのですが、案の定内容を忘れている始末。しかし読みながらも「このやりとりどこかで…

阿部智里『烏百花 蛍の章 八咫烏外伝』感想

阿部智里さんの『烏百花 蛍の章 八咫烏外伝』を読みました。 烏百花 蛍の章 八咫烏外伝 作者:阿部 智里 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/05/10 メディア: 単行本 読みたかった本がようやく!八咫烏シリーズのスピンオフ的な短編集です。どの話も胸に…

江國香織『赤い長靴』感想

江國香織さんの『赤い長靴』を読みました。 赤い長靴 作者:江國 香織 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/01/15 メディア: 単行本 一体何が。耐えられない! と思ったのでした。読みながら私の頭の中には「何が!耐えられない!」という言葉がぐるぐる…