イ・ラン『悲しくてかっこいい人』を読みました。
中でも「もう少し演技しないと」というエッセイが好きだ、と読書ノートには書いている。もうエッセイの内容は忘れてしまったけど。本を読むというのは、瞬間的な体験?だなあと思う。つまり、読んでいるときにこそ起きている体験。
愛情深い人だなと思った。好きになることが好きで、感情は瑞々しく飾らず疑問を疑問として呈し続ける人。それってとても難しいことだ。また、近影を見ていると、人間というのはその中でどんなことを考えているかはわからないなと思う。この人の中にはこんな言葉があるのか、という驚きが遅れてやってきたのだった。喋るだけでない表現方法があってよかったなと思う。