8月2日の書庫

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村上春樹『女のいない男たち』感想

 村上春樹の『女のいない男たち』を読みました。

女のいない男たち (文春文庫)

 

 気に入ったのは「独立器官」と「木野」だった。つくづく私は小説をちゃんと読めていないのだなあと思うのは、こうして振り返ったときに何も思い出せないことである。「木野」については、彼が営むBARに行ってみたいな、とだけ(あれ、BARが出てくるよな?)余韻だけが残っている。空間と、「独立器官」の男の性質、そして秘書の律儀な感じが気に入った。ちなみに映画にもなった「ドライブ・マイ・カー」も収録されており、読みながら「一体これをどう映像化するのだ?」と映画も気になったので、そのうち見ることが叶えば見たいと思う。