8月2日の書庫

本の感想を書くブログです。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ジュンパ・ラヒリ『見知らぬ場所』感想

ジュンパ・ラヒリさんの『見知らぬ場所』を読みました。 見知らぬ場所 (新潮クレスト・ブックス) 作者:ジュンパ ラヒリ 発売日: 2008/08/01 メディア: 単行本 もう2020年はジュンパ・ラヒリの年。ということで立て続けにその作品を読んでおります。 8編の短…

森博嗣『小説家という職業』感想

森博嗣さんの『小説家という職業』を読みました。 小説家という職業 (集英社新書) 作者:森博嗣 発売日: 2014/03/28 メディア: Kindle版 ううう面白かった…。書かれていること、わかる。わかる、けど。 ぱらぱらと流れるように読んでしまったので(それが私に…

千葉雅也『メイキング・オブ・勉強の哲学』感想

千葉雅也さんの『メイキング・オブ・勉強の哲学』を読みました。 メイキング・オブ・勉強の哲学 作者:雅也, 千葉 発売日: 2018/01/26 メディア: 単行本 『勉強の哲学』がどのように作られたのか、語る本書、『勉強の哲学』の実践例と言うこともできそうです…

イーユン・リー『千年の祈り』感想

イーユン・リーさんの『千年の祈り』を読みました。 千年の祈り (新潮クレスト・ブックス) 作者:イーユン リー 発売日: 2007/07/31 メディア: 単行本 いや…難しかった。最近ちゃんと感想を書くようにしているけれど、書こうとすればするほど自分の無学という…

大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』感想

大前粟生さんの『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を読みました。 ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい 作者:大前粟生 発売日: 2020/05/01 メディア: Kindle版 「ぬいぐるみとしゃべる人」は「 」。 「 」に入る言葉は、「繊細」でもなければ「傷つきやすい…

多和田葉子『地球にちりばめられて』感想

多和田葉子さんの『地球にちりばめられて』を読みました。 実は先に、続刊『星に仄めかされて』を読んでしまいました。といっても登場人物たちは前作から通じて登場しているものの読みながらなんとなく事情はわかるし、『地球にちりばめられて』を読んでいな…

スズキナオ『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』感想

スズキナオさんの『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』を読みました。 定期的に書店通いをしていると、気になるものの買っていない本は嫌でも目に入ってきます。この本も私にとってはそういう本でした。たまたま図書館で借りることができたので…

江國香織『つめたいよるに』感想

江國香織さんの『つめたいよるに』を読みました。 どの話も短く不思議な読後感で面白かった。目次をノートに写して(読書ノートをつけたりつけなかったりしている)書いた目次のところに特に好きな短編ならマルをつけていく。『デューク』『ラプンチェルたち…

イーユン・リー『理由のない場所』感想

イーユン・リーの『理由のない場所』を読みました。 私が定期的に行く書店にずっと数か月は平積みになっていて(それは売れ残りというよりは、その本のセレクトだということを意味している)気になっていた本を図書館で見かけました。嬉しい。いや、買っても…

千早茜『ガーデン』感想

千早茜さんの『ガーデン』を読みました。 面白かった。単行本で読んだのだけれど、文庫本の表紙も素敵。単行本も素敵。私はこの本を始めて訪れる洋食屋の窓際の席で読んだことをおぼえている。水が入ったコップの水滴とか、メニュー表がない店内とか、吊るさ…