江國香織
江國香織『ひとりでカラカサさしてゆく』を読みました。 『去年の雪』を思い出す、多人数視点で紡がれる物語。三人の老いた男女が死に向かうまでの数時間と、彼と彼と彼女が死んだ後の世界の話。恩田陸の『灰の劇場』を読んでいるとなお味わい深いと思います…
江國香織の『東京タワー』を読みました。 再読。 dorian91.hateblo.jp 初めて読んだ時の自分の感想を読み直したら「おま、結構いいこと書いてるやん」となる。過去の私はもう他人だ。 私はこの小説を旅のお供に選んだ。理由としては、それが江國香織の作品で…
江國香織『すいかの匂い』を読みました。 自分にはそういうものがあると認めたくないけれど、実際はあるでしょ? ということを突き付けられているような小説。江國香織作品の中ではつめたく、ちょっと不気味な感じがした。読んでいる最中、ずっとドキドキし…
江國香織『落下する夕方』を読みました。 梨果と八年一緒だった健吾が家を出た。それと入れかわるように押しかけてきた健吾の新しい恋人・華子と暮らすはめになった梨果は、彼女の不思議な魅力に取りつかれていく。逃げることも、攻めることもできない寄妙な…
江國香織の『神様のボート』を読みました。 「好きな作家は」という質問は私を恐怖させるけれど、「○○という作家の好きなところは」という質問なら意気揚々と答えてしまうかもしれない。 恩田陸と江國香織で共通している好きなところは「だらだら読める」と…
江國香織の『赤い長靴』を読みました(2回目)。 この小説はホラー小説だとつくづく思う。私にはこの小説は少々過激すぎる。読むたびに気分が悪くなり、その感覚が忘れたころ、性懲り無く読むのだろう。 読みながら「愛の名のもとになんたら」という言葉が…
江國香織の『がらくた』を読みました。 まず文庫本の表紙が最高。とっても好き。私は文庫本の表紙を気にしたことがないのだけれど(それもどうかと思うが…だってせっかくデザインをした人がいるのだから)この『がらくた』に関しては表紙にまず目を奪われた…
江國香織『ウエハースの椅子』を読みました。 冒頭で私はこの本のことを好きになった。 かつて、私は子供で、子供というものがおそらくみんなそうであるように、絶望していた。絶望は永遠の状態として、ただそこにあった。そもそものはじめから。 江國香織『…
江國香織『はだかんぼうたち』を読みました。 (私は単行本の方を読みましたが、文庫の表紙かわええ…。) さておき、読みました。着々と江國作品を読んでいっております。 『はだかんぼうたち』は比較的狭いコミュニティの人間関係がかなり複雑で、唐突に登…
江國香織『東京タワー』を読みました。 開架で何度も見かけそのたびにぱらぱらとめくり結局棚に戻していたこの本を読もうと思ったのは、何度目かの立ち読みでたまたま読んだシーンがものすごく静かだったからだ。静かな小説を読みたかったので、丁度いいと思…
江國香織『ホリー・ガーデン』を再読しました。 今年の三月ぐらいに図書館で借りてもう一度読みたいなと思ったので文庫本で購入後、読み直しました。 一つひとつの章が短いので、一章読むごとに「ふう」と息を吐きだし、茶でも飲み、再び「よいしょ」と読み…
江國香織さんの『彼女たちの場合は』を読みました。 面白かったな~。なんだろう、特別何かが起こるわけではないのだけれど、常に何かが起こっている小説だなと思いました。もちろん起こった出来事から驚くべき出来事をピックアップすることはできるのだけれ…
江國香織『犬とハモニカ』を読みました。 いいですね、という感じ。昨年から随分と江國香織作品を読んできたなあと感慨深い気持ちになります。収録されている『アレンテージョ』は別のアンソロジーで読んだことがあって懐かしくなりました。車を運転している…
江國香織さんの『なつのひかり』を読みました。 小説を読むのは、何か目的があるわけではない(この場合の「目的」とは何が当たるだろう、語彙力強化とか、知識収集とか、そういうの?)。楽しいからでもない。私にとってはただ習慣なだけであり、プラスして…
江國香織さんの『号泣する準備はできていた』を読みました。 1年ぐらい前に実は読んでいたのだけれど、読んだことを忘れたまま読み始め「ああ、なんかこの話知っているぞ」とじわじわと思い出しながら最後まで読み切りました。いいですね。この短編集はあと…
江國香織さんの『真昼なのに昏い部屋』を読みました。 再読なので過去の私はなんて言っていたのかしら?と思って過去記事を見てみたのですが、どうやら感想は書いていなかったよう。残念。読みました。 面白いですねえ。短い話でもあるのであっという間に読…
江國香織さんの『きらきらひかる』を再読しました。 突然ですが「あ~~~~『きらきらひかる』読みて~~~~」となりましたので、今度こそは本屋さんで買ってきました。そういう衝動的な読み方、好きです。 自分が何故「あ~~~(以下略)」となったかは…
江國香織さんの『つめたいよるに』を読みました。 どの話も短く不思議な読後感で面白かった。目次をノートに写して(読書ノートをつけたりつけなかったりしている)書いた目次のところに特に好きな短編ならマルをつけていく。『デューク』『ラプンチェルたち…
江國香織さんの『とるにたらないものもの』を読みました。 んんん~~好き。江國作品を読む2020であるけれど、この本は漏れていてたまたまSNSでその存在を知った。知ってまもなく、とある街を訪ねることがあって、そこのBOOKOFFで110円で売られていて「嘘だ…
江國香織さんの『いくつもの週末』を読みました。 いくつもの週末 (集英社文庫) 作者:江國 香織 発売日: 2001/05/18 メディア: 文庫 読みながら何もわかっていない私はこれを小説だと思っていたのですが、実はエッセイでした。江國さんの結婚生活をめぐるエ…
江國香織さんの『いつか記憶からこぼれおちるとしても』を読みました。 いつか記憶からこぼれおちるとしても (朝日文庫) 作者:江國 香織 発売日: 2005/11/01 メディア: 文庫 ん~~~~。いい。タイトルが秀逸すぎる。江國作品のタイトルが私は好きです。「…
江國香織さんの『雨はコーラがのめない』を読みました。 雨はコーラがのめない (新潮文庫) 作者:香織, 江國 発売日: 2007/06/28 メディア: 文庫 アメリカンコッカスパニエルの雨と、その雨と一緒に聴く音楽をめぐる文章です。めちゃめちゃいい。痺れる。 埃…
江國香織さんの『思いわずらうことなく愉しく生きよ』を読みました。 思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫) 作者:江國 香織 発売日: 2007/06/01 メディア: 文庫 あっという間に読んでしまいました。タイトル「思いわずらうことなく愉しく生きよ」…
江國香織さんの『赤い長靴』を読みました。 赤い長靴 作者:江國 香織 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/01/15 メディア: 単行本 一体何が。耐えられない! と思ったのでした。読みながら私の頭の中には「何が!耐えられない!」という言葉がぐるぐる…
江國香織さんの『スイートリトルライズ』を読みました。 スイートリトルライズ (幻冬舎文庫) 作者:江國 香織 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2006/08/01 メディア: 文庫 文庫本のリンクを貼ってますが、この本は圧倒的単行本のカバーが可愛い。もう買う(…
江國香織さんの『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』を読みました。 薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 (集英社文庫) 作者:江國 香織 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2003/06/20 メディア: 文庫 「それ間違っているよ」と言うことは容易い。でも、それはあまり意味が…
江國香織さんの『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』を読みました。 泳ぐのに、安全でも適切でもありません (集英社文庫) 作者:江國 香織 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2005/02/18 メディア: 文庫 立て続けに江國香織作品。いつも同時並行で色々な…
江國香織さんの『なかなか暮れない夏の夕暮れ』を読みました。 なかなか暮れない夏の夕暮れ 作者:江國香織 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2017/02/10 メディア: 単行本 確かになかなか暮れない、というかなかなか終わらない。この小説、とても面…
江國香織さんの『金米糖の降るところ』を読みました。 金米糖の降るところ (小学館文庫) 作者:江國 香織 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2013/10/08 メディア: 文庫 これはなかなか人を選ぶというか、反発をくらいそうな内容だな…と思いながら面白く読みま…
角田光代さん、井上荒野さん、森絵都さん、江國香織さんの短編『チーズと塩と豆と』を読みました。 チーズと塩と豆と (集英社文庫) 作者: 角田光代,井上荒野,森絵都,江國香織 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2013/10/18 メディア: 文庫 この商品を含むブロ…