8月2日の書庫

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江國香織『号泣する準備はできていた』感想

 江國香織さんの『号泣する準備はできていた』を読みました。

号泣する準備はできていた (新潮文庫)

 

 1年ぐらい前に実は読んでいたのだけれど、読んだことを忘れたまま読み始め「ああ、なんかこの話知っているぞ」とじわじわと思い出しながら最後まで読み切りました。いいですね。この短編集はあとがきもすごく好き。江國さんのあとがきが私は好きだな。

 お気に入りは『熱帯夜』からの『煙草配りガール』でしょうか。お酒を愛する人がきちんと適切にお酒を飲んでいる描写が好きみたいです。私はお酒そのものを愛する人間には今はまだなれていないので(お酒の瓶は好きなのですけどね…)。上品に飲まれるお酒は、そのものは悪魔みたいな奴なのに天使に見えます。