8月2日の書庫

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武田砂鉄『わかりやすさの罪』感想

 武田砂鉄『わかりやすさの罪』を読みました。

わかりやすさの罪

 「わかりにくい」を断罪しない余裕と深みを持つ、ということを考える。他人の間違いを自分を優位に立たせるための手段にしない、ということは以前から考えていることだが、わかりやすさを所望してしまう心には、間違いは悪だという考えがあるようにも思う。迷うこと、揺らぐこと、そこに堪えられるだけの胆力を持つためには何ができるのか。