2023-09-25 武田砂鉄『わかりやすさの罪』感想 た行の作家 武田砂鉄『わかりやすさの罪』を読みました。 「わかりにくい」を断罪しない余裕と深みを持つ、ということを考える。他人の間違いを自分を優位に立たせるための手段にしない、ということは以前から考えていることだが、わかりやすさを所望してしまう心には、間違いは悪だという考えがあるようにも思う。迷うこと、揺らぐこと、そこに堪えられるだけの胆力を持つためには何ができるのか。