8月2日の書庫

本の感想を書くブログです。

葦原大介『ワールドトリガー 1』感想

 葦原大介さんの『ワールドトリガー 1』を読みました。

 

ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 私、ワートリの民になります!

 ということで、ワールドトリガーをちまちま読み進めようと思っています(飽きるまで)(早々に飽きるかもしれない)。あとから色々なことを知った私がぐふぐふ笑えるように、よくわかってない私の感想を書いておきます。

 

半身

 空閑遊真(ユーマ)と三雲修という二人の人間、前者は「近界民(ネイバー)」というよくわからない別の世界からやってきたらしい人間。恐ろしく強く、リアリストというか、倫理観が(修の世界からしてみると)バグっている感じ。飄々としているのにどうやら嘘も見破ることができて、相手に迫るところ、怖い。かっこいい。対して修はジャンプ漫画にあるような熱い志を持ちつつも「近界民(ネイバー)」からの侵略に対抗するボーダーの一員としては弱い。熱き思いを体現することができない、頑張って戦っても結果的には口だけ、のようなじれったさを感じる愛おしい人物。この二人、どちらかだけだったらまた違う物語が生まれる、そういう主人公なのに、二人出会ってしまったが為に『ワールドトリガー』という漫画が生まれてしまった、そういうすごさを感じます。ユーマが何かを見出していく話でもあるし、修が成長していく話でもある。第1話『三雲修』を読んで、私はむーむーと唸ってしまいました。ワールドトリガー、面白いのかもしれない。

 

全員恐ろしく若い

 とても気になったのが、第6話でボーダーの精鋭らしい「嵐山隊」が登場したときのこと。嵐山准19歳、木虎藍15歳、時枝充16歳、全員それぞれ学生である若者。ボーダーとして戦えるには若さが必要だったりするのか?

 

実体には影響がない?

 トリオン兵という化け物と戦う際、どうやらトリガーという物を使って変身をしているのだけれど、それは実体には影響がないらしい。修がモールモッドと戦った時、明らかに腕を切り落とされたのに変身解除をしたら腕はついていたから。そういうところ、めちゃめちゃ優しい世界だ(人が死ななそう)。逆にトリオン兵と戦っていて命を落とすとか、そういう事態はあるのだろうか云々。物語冒頭の4年半前に突然「門(ゲート)」が出現して物語の舞台である三門市の東三門は壊滅的な状態になった、とあるけれど、それはどれくらいの被害だったのか。亡くなった人はトリオン兵にやられたのか、トリオン兵がぶっ壊した建築物に巻き込まれたとかそういうことなのか。謎。

 

 まだまだ物語がどういう風になるかわからず、謎ばかり。

  • 近界民(ネイバー)とは何か
  • ユーマは何者
  • トリガーの技術は近界民(ネイバー)のものなら、誰がこの世界に持ってきたか
  • 修が弱いのはトリオンの量以外にも要因があるのか
  • 何故誘導装置が効かなくなったのか

 これらの謎が今後明らかになるだろうと期待して、第2巻を読みたいと思います。とりあえず1巻読んで嵐山さんLOVE!木虎ちゃん可愛い!になりました。