8月2日の書庫

本の感想を書くブログです。

ミッチ・アルボム『モリー先生との火曜日』感想

 ミッチ・アルボム『モリー先生との火曜日』を読みました。

普及版 モリー先生との火曜日

普及版 モリー先生との火曜日

 

  小説を電子書籍で読むことは無いのですが、漫画は読みます。Kindleのおすすめで何故か表示され興味を持ったので借りて読んでみることにしました。この時点で事前情報は無し。

 専ら図書館の開架でパラパラと本をめくりながら読む本を決めるスタイルだと、書かれている内容や文体の雰囲気から借りる/借りないを判断することができるため、逆に言えばそれが篩となって借りずに読まない本もたくさん出てきてしまうわけですが、このコロナ禍によって図書館の利用方法も変わってきましたし、新しい本の出会い方が次々と生まれている気がします、自分の中で。

 さて本の感想です。モリー先生とは書き手であるミッチの大学時代の恩師。モリー先生はALSを患っており余命も宣告されているなかで、「いかに生きるか」ということを、一対一の対面授業にてミッチと考えていく話です。

 

 んんんー。難しい。個人的に気に入ったのはモリー先生が説く「自分の文化を創る」というところ。その大切さ、よくわかります。日々当たり前だとされていることを一旦疑い自分の中で問いかけていく作業。これは必要?不要?を見極めながら、自分にとって大切なことを明確化し日々のルーティーンに加えていく作業。私が関心を持っていることなので(自分の文化、作り中)引き続きこれからもやっていきたいなと思いました。

 今日が人生最後の日。昔からそう思って生きなさいね、なんて本や体験談はたくさん言われているわけですが、それを実践するのはとても難しいです。私は、自分が死ぬパターンをシミュレーションするので精いっぱい。できるだけ今日を存分に味わおうとは思っていますが、つい流してしまうことも。これはまだまだ自分の中で考えを深めていかねばならないと思います。

 

 ということで、色々と読みながら考えさせられる本でありました。難しいなぁ。ALSという病に関して他にも考えたいことがあるので、頭の片隅にメモしておいて関連書籍を漁れるときに漁りたいです。