8月2日の書庫

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千早茜『人形たちの白昼夢』感想

 千早茜『人形たちの白昼夢』を読みました。

人形たちの白昼夢 (集英社文庫)

 

 千早さんは確か食べることを取り上げたエッセイも書いているし、イメージは「食べることが好きな人」なのだけれど、この人の書く「食べる」が好きだなと思う。ということで、好きな話は「スヴニール」一択。

 スヴニールって何だっけ?と思って調べてみると、ああ、お土産(souvenir)という意味みたい。今はGoogle翻訳で発音まで調べられる。スーベニア?ああ、ディズニーランドのポップコーンのスーベニアポップコーンケースじゃないですか。ディズニーなんて久しく行ってない。生きている間に適当に良さそうなスーベニアポップコーンケースを買いたい。話が逸れた。

 ぼんやりとした読後感だ。幻想的で美しい。「青いリボン」という共通アイテムが登場するのも読んでいるとハッとさせられる。また君か、と。