8月2日の書庫

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千早茜『正しい女たち』感想

 千早茜『正しい女たち』を読みました。

正しい女たち (文春文庫 ち 8-4)

 様々な女性たちが登場する短編集です。

 読み終わって、タイトルの『正しい女たち』について考えていたのですが、何において正しいのだろう? と、ふと思ったのでした。私の思い付きは「自分の信念に」正しい女たち、です。

 自分の信念は不変的であるという意味において絶対的に固定されるものではないが、同時に柔く脆いものでもない。可変的で力強いものだと感じます。そんな強い信念を持ち、生き方で以てそれを体現しようとしている人は、どんな信念でもかっこいいのではないかしら、と思いました。

 私は『幸福な離婚』という短編が好きでした。